BMWのガラスコーティング種類と評判｜純正ディーラーコーティングのイノベクションの費用対効果と評判は？

ガラスコーティングは、ボディが受けるダメージを大きく減らすことができ、車を大切に乗り続けるために必要です。

愛車のBMWをより長くキレイに保つためにコーティングを検討しているけど、

純正ディーラーコーティングのイノベクションを施すべきか、それともガラスコーティングを施すべきか悩んでいる方は多いと思います。

✔︎中古車にもコーティング可能なのか？

✔︎ボディ以外のコーティングもあるのか？

✔︎コスパや評判の良いガラスコーティングはどれか？

これらの疑問について、BMW純正コーティングとガラスコーティングの費用や効果、特徴などをまとめて比較してみました。

BMWにガラスコーティングは必要？大切に乗るならコーティングをおすすめ

新車と同様なピカピカの状態を長く維持するには、塗装の保護機能を高め、劣化を防ぐことが必要です。しかし、塗装自体に汚れを防ぐ効果がないため、雨や雪などの水分、空気中の小さな塵、野鳥の糞は車のボディやウィンドに大きなダメージを与えてしまいます。

そうしたダメージを防いでくれるのがコーティングになります。

コーティングをすることにより保護膜を作り、美しさを保つことが出来ます。

なかでも、ガラスコーティングを行うことによって傷や色褪せに強くなり、水垢や埃の付着を防ぐ効果もあるため洗車が楽になりますので非常におすすめです。

BMWのディーラー純正コーティングと一般的なガラスコーティング（キーパーコーティング）の比較

まずは純正コーティングと一般的なガラスコーティングに分けて、それぞれの違いを見ていきましょう。

純正コーティングのイノベクションの特徴と車種ごとの費用

BMW純正ボディコーティングである「イノベクション」とは革新的な（Innovative）と保護(Protection)を合わせたコーティング技術です。

イノベクションはポリマーコーティングに分類され、ガラスコーティングに比べると柔らかい被膜を作るタイプのコーティングです。主に、塗装を色褪せの原因である紫外線や酸性雨から守る効果が期待されます。ポリマー系の柔らかいコーティングになっているのでガラスコーティングよりもには持続性は劣り、持続期間は2年程とされています。

BMWには、きわめて浅い傷であれば自己修復が可能な塗装が搭載されていて、この塗装はトヨタの「セルフストアリングコート」や日産の「スクラッチシールド」などの高級車種で装備されている特殊なものになります。

この塗装により、クリア層をキレイに保ち、深い光沢と艶を出すことが出来ます。自己修復機能を持つ塗装を生かすために柔らかい塗装であるイノベクションをBMWは推奨していますが、自己修復機能で補える傷は目視できないほどの傷にとどまっており、鍵や硬貨などでできたひっかき傷を修復することはできません。

車種ごとの料金比較

新車にイノベクションを施工した際の価格例。

ディーラーにより価格は異なることがございます。

BMWの塗装の特徴｜自己修復能力には限界がある

BMWの塗装は上記でも述べた通り自己修復能力を持ったものになっています。そのため、非常に細かな傷であれば目立たなくすることが可能です。

しかし、納車時にとくに何もコーティングオプションを付けないと、時間が経過してコーティングが剥がれてしまった場合には紫外線によって塗装がどんどん劣化し、ヒビや傷が入ってしまうことがあります。

また、大きな傷を修復することも難しく、コーティングなしでは傷がつきやすい状態になってしまいます。紫外線やひっかき傷からボディを守る上でガラスコーティングは必要な対策になります。

新車と中古車でガラスコーティングに違いはある？

ガラスコーティングで新車と中古車で違う点は、下処理にかかる時間と費用、仕上がり具合になります。

ガラスコーティングを施す際、重要なのは下処理です。下処理をしっかりしておかないと、密着が悪くなり剥離しやすいなど、コーティングの持続力や仕上がりに影響します。

新車は、外装に汚れや傷がないため、ガラスコーティングする前段階の下処理に時間がかかりません。よって、手間や時間が少ない分、価格も低くなります。きれいで平らなところにコーティングできるため、仕上がりも当然ながら新車の方が良いです。

一方、中古車はどんなに大切に乗っていても、既に塗装に小さな傷や紫外線による色あせ、雨染みなどのダメージが少なからずあります。

塗装面を平らにしておかないと、ガラスコーティングが密着しにくくなり、剥離や保護力を弱める原因や出来栄えをまずくするため、ダメージを丁寧に修復する必要があります。

中古車のガラスコーティングの下処理が、新車より手間や時間がかかるのは、そのためです。下処理に手間や時間がかかる分、価格も新車より割高になります。

BMWのコーティングはDIYでできる？セルフでコーティングする場合の注意点

BMWのコーティングはDIYで行うことが出来ますが、コーティングをする場合は注意しなければならない点があるのでご紹介します。

・塗装面を磨くことで下地を作り、洗車をしておく。

塗装面を磨いておくことで、よりきれいな艶を出すことが出来ます。

コーティング中にボディを傷つけないために洗車をし、しっかりと水気をふき取っておきましょう。

・晴れの日の屋内でコーティング作業を行う。

コーティング剤には水気厳禁のものが多く、晴れの日に施工するのが良いでしょう。また、屋内で作業をし、砂塵からボディを守るようにしましょう。

以上のような点に気を付けて行うようにしてください。

BMWのコーティングの保証

BMWのコーティング「イノベクション」はポリマー系コーティングであるためガラスコーティング程長く持続せず、2年ほどの持続期間になっています。これに伴い、光沢保証期間は2年間になっています。

また、BMWの新車保障が3年間あり、対象の保証箇所を無償修理してくれるサービスや、路上での様々なトラブルに対応するエマージェンシーサービスが付帯されています。新車延長保証プランに加入する事で、新車保障に追加して1年または2年間の保証をうけることが可能になっています。

ただし、プランやディーラーによってコーティングの保証は異なりますので、ご自身で確認することをおすすめします。

BMWのボディ以外の純正コーティング 

BMWのボディ以外のコーティングについて紹介します。

それぞれのコーティングを施すことにより、水はけがよくなったり、汚れが付きにくくなることにより、車をキレイな状態に保つことができます。

フロントガラスのコーティング

フロントガラスにコーティングを施すと、水を強く弾く撥水性の被膜が形成されます。雨が降ってもコロコロと水滴が落ちるようになり、雨の日でも視界がすっきりして気持ちよく運転をすることができます。

また、雨が降った後に残った水滴が蒸発するとシミができてしまいますが、コーティングにより水滴は残らずにシミを作りません。さらに、ホコリを寄せ付けにくくするので日々の洗車が楽になります。

撥水加工によりフロントガラスに雨水が付着しずらくなるのでワイパーを動かす回数が減少し、ワイパーのゴムが長持ちする効果も期待できます。

施工費用も1万円程度です。

ホイールコーティング

　ホイールは車のパーツの中でも特に過酷な環境下にあり、汚れやブレーキダストが固着しやすい部分になっています。

しかし、ホイールコーティングを施すとブレーキダストや鉄粉、油汚れなどを寄せ付けにくくなり、普段のお手入れを格段に楽にすることができます。

　ホイールをコーティングすることにより、ホイールに伝わる紫外線や熱の影響を少なくすることができ、ホイールそのものの耐久性を上げることができます。

施工は、ホイール4本あたり1.5万円ほどの費用で、比較的簡単にできます。

メッキモールのコーティング

BMWなどの欧州車の多くは、EUのリサイクル規定などにより国産車のようなステンレス素材をモールに採用する事ができないので、酸性雨の影響を受けるアルミが使用されています。酸性雨によって酸化されたモールは白点のような白いシミが付着してしまいます。

そこで、メッキモールをコーティングすることにより、酸性雨とモール本体が直接触れるのを避け、モール本体が劣化することを防ぐことができます。

BMWの洗車で気をつける点 

イノベクションは柔らかいコーティングです。イノベクションの場合、機械洗車ではボディに傷が入ってしまうことがあります。よって、手洗いで洗車をすることが必須となります。

ガラスコーティングを施した車であれば機械洗車が可能な場合が多いです。機械洗車をするには完全無機質、高い技術、高い高度を兼ね備えたコーティングであることが条件となります。コーティングをする際は機械洗車ができるかを基準にするのもよいでしょう。

ディーラーで洗車してくれる場合

ディーラーに車検や定期点検、修理を依頼した際には洗車されて車が戻ってくることが通常ですが、洗車のみの来店では無料の場合と有料の場合があるので、よく確認してから依頼しましょう。

ディーラーに洗車を依頼した際は機械洗車で500~1000円程度、手洗い洗車であれば1000~2000円程が相場になってディーラーにより対応が異なりますので、詳しくはディーラーにお問い合わせください。

ガソリンスタンドで洗車をしてもらう場合

ガソリンスタンドの多くがとても柔らかいタイプのブラシを採用しているため、基本的に車のボディを傷つけることは大変少ないです。

ところが、ボディに多くの細かい砂利や石、泥などの汚れがついてしまっているとブラシとボディの間で汚れがこすれて傷を作ってしまうことがしばしばあります。洗車機に入れる前にしっかりとそういった汚れを洗い落とし、洗車機を通すようにしましょう。

ブラシタイプの洗車機による傷のリスクはかなり低いですが、ゼロではありません。より傷をつけにくい高水圧を利用したノンブラシタイプの洗車機をおすすめします。

自分で洗車をする場合 

イノベクションを施している場合や、ガラスコーティングを施していても絶対に傷をつけたくない場合などは自分で手洗いをするのも良いです。

洗車の基本となる道具のセットはカーシャンプー、スポンジ、水を拭き取るクロスになります。使用する道具を揃えたら、まず水だけで大まかな汚れを落とし、カーシャンプーをよく泡立てた後泡を付けたスポンジで車を洗っていきます。車全体を洗い終わったら、カーシャンプーを水でよく洗い流し、ボディ全体の水分を拭き上げます。

日差しが強く、気温が高すぎる日に洗車をすると汚れを含んだ水分が拭きとる前に蒸発して、シミになってしまいます。気温が低い曇りの日に洗車を行うのが最適です。

BMWのコーティングに関してよくある質問

BMWのコーティングに関してよくある質問をいくつかご紹介します。

コーティングした後に洗車機に入れてもいいの？

BMW純正コーティングであるイノベクションを洗車機に入れることはできません。イノベクションはポリマーコーティングという柔らかいコーティングです。洗車機のブラシに塵や砂利、埃がついてしまっていることがあり、その状態で洗車機にかけるとブラシに付着したものが車を傷つけてしまいます。

このコーティングはそのような刺激に耐えられず、ボディに細かい傷が入る恐れがあります。コーティングにイノベクションを採用している場合は手洗い洗車をしましょう。また、手洗い洗車でもどうしてもコーティングは落ちてしまうものなので、洗車をする際はなるべく優しい洗車を心掛けましょう。

通常のコーティングメンテナンス剤と純正メンテナンス剤は違いある？

BMW純正コーティングであるイノベクションには純正コーティングメンテナンス剤を使用する方が良いです。

ポリマー系コーティングであるイノベクションは酸に対する耐性が弱く、通常のコーティングメンテナンス剤を使用するとコーティング膜も一緒にとれてしまうことがあります。

頑固な油汚れが車のボディに付着し、強い酸性のコーティングメンテナンス剤を使用しなければいけない場合、ガラスコーティングではコーティング膜も剥がれてしまうということは少ないので、ガラスコーティングのほうがメンテナンス剤を選ばず、車のお手入れがしやすくなっています。

まとめ 

塗装はその上からなにもコーティングしなければ、酸性雨、紫外線、塵や埃など様々な原因によってみるみる内に劣化し、ボディがくすんでしまったり、細かな傷が入ってしまったり、はたまたヒビが入ってしまうこともあります。

ですが、コーティングを車のボディへ施すことによって塗装を保護し、長い間新車のような輝きを維持することができますので、コーティングを施すことをおすすめします。

BMWの純正コーティングであるイノベクションとガラスコーティングの違いをまとめてきました。是非、愛車をピカピカに保つために参考にしていただければ幸いです。