日産のガラスコーティング種類と評判｜純正ディーラーコーティングの5イヤーズコートの費用対効果はおすすめ？

日産の車を購入しようとしている方やすでに日産の車を所有している方は、日産純正ガラスコーティングである5イヤーズコートを耳にしたことがあると思います。

しかし、一般的なガラスコーティングとの違いや5イヤーズコートの特徴、そもそもコーティングの必要性はあるのか、など分からないことはないでしょうか。

そんな方に向けて、5イヤーズコートの特徴や一般的なガラスコーティングと5イヤーズコートの比較をご紹介していきたいと思います。

日産車にガラスコーティングは必要？大切に乗るならコーティングをおすすめ

 コーティングは大きく3つに分類されます。「ワックス系」「ポリマー系」「ガラス系」の3つです。それぞれに特徴やメリットはありますが、最も耐久性や耐傷性に優れているのがガラスコーティングになります。

日産の5イヤーズコートもガラスコーティングになります。コーティングを施していない状態の塗装面はとてもデリケートです。塗装面は日々、空気中の埃や排気ガス、紫外線、酸性雨にさらされているため、コーティングをしなければあっという間に光沢を失い、傷がついてしまいます。

塗装面を保護しいつまでも美しい車に乗るためにはコーティングをおすすめします。

日産のディーラー純正コーティングと一般的なガラスコーティング（キーパーコーティング）の比較

日産コーティングの種類｜純正コーティングの5イヤーズコートの特徴と車種ごとの費用

日産では純正コーティングとして5イヤーズコートが提供されています。

5イヤーズコートはガラス系コーティングであるため、他のコーティングの方法よりも傷に対する耐久性が高いことが特徴としてあげられます。

塗装面との密着性が高い反応性ガラス質被膜の中に、機能性材料を配合したハイブリッド被膜を形成することにより、性能が向上しているとされています。高い技術力を誇る日産ですがガラスコーティングにもその技術が活かされているようです。

5イヤーズコートには撥水効果があり、雨がボディに付着しても雨水がコロコロと転がることにより、雨水が汚れと一緒に流れることを促します。泥やほこり、油がつきにくく、汚れも落としやすくなるので洗車が簡単になるのも5イヤーズコートの大きなメリットです。

5イヤーズコートを施工するとメンテナンスキットが付属し、車のお手入れをこのセットで完結することができます。わざわざメンテナンスキットをそろえるのが面倒という方にはぴったりです。

車種ごとの参考料金

※参考料金は一例ですので、お近くのディーラーでお確かめください。

日産の塗装の特徴｜スクラッチシールドにも限界がある

日産が開発した世界初の塗装技術がスクラッチシールドです。エクストレイル、シーマ、スカイラインなどの車種にスクラッチシールドが搭載されています。

スクラッチシールドは細かな傷であれば自己修復でき、艶を保つことができるという塗装です。しかし、日産が開発したこの魔法のような技術も完ぺきではありません。修復できるのは細かな傷に限られるためです。ひっかき傷などの比較的大きな傷は残ってしまいます。そのような大きな傷から車を守るためにはガラスコーティングが効果的です。

スクラッチシールドの上からガラスコーティングを施すことにより大きな傷にも小さな傷にも強くすることができるのです。

新車と中古車でガラスコーティングに違いはある？

新車と中古車ではガラスコーティングをする際にかかる料金が異なります。中古車では塗装面を処理する下地処理が必要となり、新車をコーティングする場合よりも少々料金が高くなってしまいます。

新車を購入する際には中古車にガラスコーティングをするよりも料金的にお得ですのでガラスコーティングをすることをおすすめします。

新車と中古車でガラスコーティングの効果に大きな違いはありません。中古車にコーティングを施せば、新車のような光沢と深みのある色合いをを取り戻すことができますし、新車にガラスコーティングを施工すれば長い間、新車特有の輝きを維持することができます。

日産のコーティングはDIYできる？セルフでコーティングする際の注意点

純正のガラスコーティングの5イヤーズコートをDIYするキットは販売されていませんので、同じ成分のガラスコーティングをすることはできませんが、市販のコーティング剤を自分で塗布することは可能です。そこで、DIYでコーティングを施工する際の注意点を紹介していきたいと思います。

 まず、塗装面を磨き、洗車をしましょう。塗装面をきれいに磨くことでガラスコーティングをした後にきれいな艶を出すことができます。

コーティング剤は水気厳禁のものが多いので、ボディの水気を完全に拭き取ってからコーティングしていくのがポイントです。また、ホコリを防ぐために屋内で作業しましょう。

日産のコーティングの保証｜5年保証は意味ある？

日産の5イヤーズコーティングはその名前の通り、5年間の光沢保証をしています。

また、新車以外の購入後1年以内の車では3年、購入後3年以内の車では2年間の保証を受けることができます。

ただし、保証を受けるには1年ごとの定期検査が必要な点、保証書をなくしてしまうと保証を受けられなくなってしまう点に注意しましょう。

コーティングで汚れが落ちやすいとはいえ、洗車を怠ってしまったり、車の保管状況が悪いかったり、コーティングを傷つけるワックスを使用してしまうと、コーティングが落ちやすくなってしまいます。保証があるとはいえ、定期的に手入れ的なコーティングの手入れをするのが良いでしょう。

日産のボディ以外の純正コーティング

日産ではボディの5イヤーズコート以外にもホイールコート、ボディ床下コート、ウィンドウ撥水12か月の純正コーティングが用意されています。

これらが具体的に何をするのか、どういった効果があるのか疑問に思う方も多いと思います。

そこで、ここではアルミホイールコーティング、アンダーコーティング、フロントガラスコーティングがどのようなものなのか解説していきたいと思います。

ボディ以外でも、きれいに保つためにコーティングをした方が良い部分があります。

アルミホイールコーティング

アルミホイールは車の最下部にあり、路面に近いため車のパーツの中で最も過酷な環境にあるといえます。ブレーキダストや熱、飛び石に常にさらされているため、傷みやすく汚れがたまりやすい場所です。

そこで、アルミホイールコーティングを行うことによりホイール表面が滑らかになることで汚れが落ちやすくなり、飛び石などによって傷つくことも少なくすることができます。また、アルミホイールコーティングは紫外線からアルミホイールを守る役割も果たします。アルミホイールを化学的なダメージから守ることもできるのです。

日産のホイールコートの持続期間は12か月で、新車では8640円、中古車では5400円の施工費用がかかります。

アンダーコーティング

床下は普段見ることがないので異常や錆に気づきにくいですが、床下はエンジンなどの重要な装置が近く、床下から金属がの腐食することにより重大なトラブルを起こしてしまう可能性があります。アンダーコーティングを行うことによって床下の錆を防ぎ、そうした重大なトラブルを未然に防ぐことができます。

特に雪国に住む方は融雪剤によって床下が錆やすく、マリンスポーツなどで海沿いを運転する方も床下が錆サビやすいので、アンダーコーティングをなさることをおすすめします。

日産ではボディ下コートのメニューとして「クリア」と「ブラック」が用意されています。クリアは新車や比較的アルミ部分が多い車に適用され、ブラックはすでに錆が発生してしまっている車に適用されます。

フロントガラスコーティング

 雨の日に視界が悪くなってしまう方は多いのではないでしょうか。フロントガラスコーティングを施すことによってフロントガラス表面が強力に撥水するようになるため、雨水がコロコロと転がり、雨水によって視界がすっきりとします悪くなることがなくなります。また、雨が水玉になることによって、水垢ができにくくなり洗車が格段に楽になります。

意外かもしれませんが、ワイパーの減りも少なくすることができます。フロントガラスコーティングによりまた、窓ガラスとワイパーとの摩擦が軽減され、ワイパーをより長い間使い続けることができまるのです。

日産のフロントガラスコーティングの効果は12か月という長い期間持続することを売りにしていますのでぜひ試してみてはいかがでしょうか。

日産の洗車で気を付ける点

日産の5イヤーズコートはコーティング後1か月間は洗車機にかけない方が良いです。ガラスコーティングは施工後固まるまでに時間がかかります。その期間は手洗い洗車を行うようにしましょう。

また、濃紺色の車の場合、洗車機のブラシの傷が目立ちやすいので手洗いをおすすめします。

ここではディーラーで洗車をしてもらう場合、ガソリンスタンドで洗車をしてもらう場合、自分で洗車をする場合の注意点をまとめました。

ディーラーで洗車をしてくれる場合

修理や点検などでディーラーに車を預けた際はディーラーで洗車をしてくれることが一般的です。しかし、洗車のみの依頼では無料と有料の場合があります。有料の場合、手洗い洗車で1000~2000円、機械洗車で500~1000円程度が相場になっています。また、ディーラーは通常業務で忙しい場合があるので電話予約をしておくことをおすすめします。この際に洗車のメニューや料金を確認しておくと良いです。

コーティングステッカーが貼られている車であれば、従業員はコーティングをしてあることに気づきます。しかし、張られていない場合はコーティングによりどの洗車が可能か異なるので、どのようなコーティングを施しているのかを伝えることも注意しましょう。

ガソリンスタンドで洗車をしてもらう場合

ガラスコーティングを施してある車であればたいてい洗車機に通すことができ傷がつくことも少ないです。しかし、その他のコーティングでは洗車機に通すことができないものもあるので注意が必要です。

また、ガラスコーティングを施していたとしても洗車機のブラシに付着した砂利により傷ついてしまうことがあるので、できるだけソフトに洗う洗車メニューを選びましょう。ガソリンスタンドによってはノンブラシタイプの洗車機や手洗い洗車メニューもあると思いますのでできるだけキズをつけたくないという方はそれらのノンブラシタイプの洗車機や手洗い洗車メニューを選ぶのが無難です。

自分で洗車をする場合

 洗車をするのは、日はなるべく気温がやや低く、日が隠れている日にしましょう。洗車の際に汚れが水と一緒に流れていきますが、汚れを流す前に強い日差しや高い気温によって水分が蒸発し、シミ染みになってしまうことがあります。同様の理由で洗車後の車のボディをなるべく早く拭き取り、水分が残らないようにしましょう。

手順としては、やってしまいがちなのが、いきなり泡をつけて洗車をすることです。砂利などの大きな汚れを落とすためにまず水をかけ、砂利などの大きなそうした汚れを落としてから、泡をつけて洗車しましょうます。いきなり泡をつけて洗車をすると、そうでないと砂利などで気づかないうちに砂利などの摩擦で、車のボディを傷つける恐れがあるためです。その後、泡立てたスポンジでやわらかくボディを洗っていきましょう。

日産のメンテナンスキットの特徴

日産で純正コーティングである5イヤーズコートを施すと、専用のメンテナンスキットが付属してきます。普段のお手入れはもちろん、頑固な汚れがついてしまったときにも落とすことができて安心です。主なメンテナンスキットの内容は以下です。

メンテナンスシャンプー

水洗いでは落ちにくい汚れに使用します。

5YEARS COAT コンディショナー

メンテナンスシャンプーでおちきれない汚れや、水弾きが低下したと感じた時に使用します。

5YEARS COAT コンディショナー

ピッチ・タール等の頑固な汚れや水シミに使用します。

 これら以外にも専用スポンジやクロスがついていますので、このメンテナンスキット一つでお手入れが完結します。

日産のコーティングに関してよくある質問

ここまで日産純正コーティングである5イヤーズコートと一般的なガラスコーティングについて紹介してきましたが、以下のような質問を持つ方がいるのではないでしょうか。

コーティングをした後に洗車機に入れてもいいの？

通常のコーティングメンテナンス剤と純正メンテナンス剤は違いある？

ここではこれらの質問についてどう違うのかやどうしたらいいのかという観点で答えていきたいと思います。

コーティングをした後に洗車機に入れてもいいの？

ガラスコーティングをした車を洗車機に入れることは基本的に可能です。ただし、ガラスコーティングを施工してから1か月間を固まるのに要するので、施工後1か月は、コーティングが定着していないので、洗車機にかけることは避けましょう。また、ポリマー系コーティングやワックス系コーティングは洗車機に入れることができないものが多いので注意が必要です。

洗車機にはブラシタイプとノンブラシタイプがあります。ブラシタイプの洗車機が一般的ですが、少なからず傷をつけてしまう可能性があります。ノンブラシタイプの洗車機であればブラシタイプよりも傷をつけにくいので、ノンブラシタイプの洗車機も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

その後も、自動洗車機での洗車はあまりお勧めしません。

ブラシに巻き込んだ砂や小石が、車にぶつけられ、コーティングや塗装に傷がつく可能性があるからです。

コーティング施工後の洗車は、不要な傷や剥離が発生しないように、基本的に手洗いをおすすめします。

通常のコーティングメンテナンス剤と純正メンテナンス剤は違いある？

通常のコーティングメンテナンス剤と純正メンテナンス剤に大きな違いはありません。通常のメンテナンス剤にも汚れを取り除くものや撥水を強くするクリーナーがあり、様々な商品から選ぶことができます。

ただし、純正コーティングには純正メンテナンス剤を使う方が良いと思います。ガラスコーティングに使用可能なものを選びましょう。

市販のシャンプーやワックス類には、研磨剤や溶剤等が含まれていて、コーティング層が削られる恐れがあったり、コーティング層との相性の悪いものもあります。実際の店舗で自分の車に施されているコーティングと、メンテナンス剤の相性がいいのか確認するか、それでも心配な場合には純正メンテナンス剤を使うのが安心です。

まとめ

日産純正コーティングである5イヤーズコートについてまとめてきましたが、ガラスコーティングの効果やメンテナンス方法を知ることができたでしょうか。

塗装はコーティングを施工しないと、塗装は傷つきやすく、せずにそのままでは傷つきやすくせっかくの車の魅力を損なってしまいます。ガラスコーティングを施すことにより、ひっかき傷や酸性雨、紫外線など様々な外的要因から塗装面を守り、長い間新車のような艶を維持することができます。またボディ以外のコーティングを施すことにより洗車が楽になったり、安全性が向上しますのでボディコーティング以外のコーティングもおすすめです。

ガラスコーティングをぜひ皆さんも利用してみてはいかがでしょうか。