車のコーティングの種類について
目次
今回は車のコーティングの種類を中心に、ガラスコーティングの違いや効果・各種コーティングの概要について徹底解説したいと思います。
自動車のコーティングには油脂系・樹脂系・ガラス系・ガラスコーティングなどが存在します。
油脂系コーティングはいわゆるワックスで、車に詳しくなくても見た事があるのではないでしょうか?
ガラスコーティングに関してはプロの仕事ですのでワックス掛けとは全く別物ですが、一度知るとワックスには戻れないのではないでしょうか?
それではご紹介します。
車のコーティングの種類とそれぞれの特徴を比較
自動車のコーティングにはいくつかの種類があります。
油脂系・樹脂系・ガラス系・ガラスコーティングの4つが代表例です。
これらのコーティングの主な特徴をメリット・デメリット・持続時間で表にまとめてみました。
種類 | メリット | デメリット | 持続時間 |
---|---|---|---|
油脂系 | 簡単に施工かつ低コスト | 洗車をする度にこまめに施工をする必要がある | 雨等に弱い |
樹脂系 | コストパフォーマンスに優れている | 洗車をする度にこまめに施工をする必要がある | 3ヶ月程度 |
ガラス系 | 光沢と艶のある仕上がり | コストが掛かる | 6ヶ月程度 |
ガラス | かなりの艶と自然な光沢 | 専門店でないと難しい | 1〜3年程度 |
ガラスコーティングの特徴
ガラスコーティングはその名のとおりガラスが持つ優れた透明性の被膜によって自動車の
ボディを保護します。
ガラスコーティングを施工するにあたりいくつか注意点はあります。
コーティングを行うボディの下地処理をしっかりと行う事・ガラスが硬化するまでに時間が掛かる事・ガラスコーティングを行う為のコストが高い事などのネックとなる部分はあります。
しかし、それらを差し引いてもコーティングの被膜の強さを見ればその他のコーティングよりも遥かに優れていると言えます。
その反面、施工時に失敗などをするとなかなかやり直しが効かない事やガラスコーティングの仕上がりにツヤ感がない事はデメリットとも言えます。
ガラスコーティングは持続が3年程度のものがほとんどです。
高価なコーティングではありますがワックスのように定期的に塗りなおす必要がありません。
ガラス製コーティングの特徴
ガラスコーティングに対してこのガラス系コーティングがあります。
ガラス系コーティングとは、樹脂製のコーティング剤にガラス繊維が混ぜられたものやガラス繊維の他の成分が加えられたものを言います。
このふたつの品質は大きく異なりますので注意が必要です。
ガラス繊維の他の成分が加えられたものであれば高品質である商品がほとんどですが、その逆で樹脂製のコーティング剤にガラス繊維が混ぜられたものは品質としてあまり良くありませんので注意が必要です。
ガラス系ボディコーティングはガラスコーティングのように3年の持続がある分けではなく6ヵ月~1年が持続期間です。
しかし、ガラスコーティングと比較すると光沢とツヤのある仕上がりとなっています。
ポリマー(樹脂系)コーティングの特徴
ポリマーコーティングとはイオン結合・分子結合といった化学反応を利用する事によって高分子化合物を結合させる事を言います。
このポリマーコーティングは比較的低コスト・作業も単純な割にツヤもあり納得の行く仕上がりを期待する事が出来ます。
ただし、ワックスと同じで雨風によってコーティングの持続能力が低下します。洗車した際にコーティングのやり直しをするなどのメンテナンスが必要です。
とはいえワックスよりは持続するのがこのポリマーコーティングです。
実際の持続期間は3~6ヵ月程度で、ワックスの様に頻繁にメンテナンスをする必要はありません。
この定期的なメンテナンスも、ポリマーコーティングの商品によっては自分でメンテナンスする事が可能な場合もあります。
都度、業者に依頼すればコストも掛かりますので経済的です。
油脂系コーティングの特徴
油脂系コーティングとは、分かり易く言えばワックスです。
このコーティングは最も身近なものではないでしょうか?
ホームセンターやカー用品店で簡単に手に入り自分でも施工可能なお手軽なコーティングだと言えます。
油脂系とは名前で分かるように油を成分としています。
油が水を弾く性質を利用したものですが、基本的にはどなたでも自分で施工が出来ます。油脂系コーティンングは主にシリコンやカルナバロウを主成分としており、撥水性が良い事が特徴ですので梅雨の季節には助かります。
雨天に弾くよく弾く事が特徴である油脂系コーティングですが、この雨によって劣化してしまいますので注意が必要です。
定期的にワックスを塗り直すなどしてメンテナンスしなければいけません。
手間暇掛ける事に対して苦でない人にオススメです。
おすすめはガラスコーティング
ここまで、4つのガラスコーティングについてご紹介させて頂きました。
それぞれにメリット・デメリットがありコストもそれぞれ異なる事をご理解頂けたと思います。
しかし、コストは掛かるものの3年程度持続するというメリットを考えるとガラスコーティングがオススメです。
油脂系ワックスのように頻繁に塗り直す必要がありませんので経済的余裕があるのであれば是非お試し下さい。
車のコーティングの水のはじき方の違い
自動車のコーティング剤によって水の弾き方は異なります。雨天時にボンネットをよく見れば分かりますが自動車のボディを水玉となって転がっていくコーティング剤もあれば、水溜まりとなって流れ落ちて行くコーティング剤などもあります。
「親水」「撥水」などの種類がコーティング剤があり、ラベルを見てどちらがいいかを購入時に選びます。
親水か撥水かを選ぶにあたり、水玉とボディとの角度(接触角度)で判断するのが好ましいです。
接触角度が120度以上となるのであれば撥水、120度以下のものであれば親水と呼ばれます。
撥水(はっすい)タイプ
撥水はホームセンターやガソリンスタンドなど、日常生活の上でよく見るコーティング剤のひとつです。
撥水能力としては、水(雨)とボディが接する箇所をコンパクトにしようとする事が特徴です。
雨の量にもよりますが、自動車のボディの多量の水玉が付着して転がり落ちていくイメージで洗車後でしたらとても見栄えの良い風景になります。
これが撥水性ボディーコーティングの特徴です。
この撥水性ボディーコーティングですが、ボディの表面上に見た目では分からないレベルでの凹凸が出来ます。
この凹凸は太陽の光で反射した時にさらに美しく光ります。
ひと昔前の車種であればボディの劣化(イオンデポジット)によってメンテナンスを定期的にする必要がありましたが、今の塗装技術は優れている為改善されています。
親水(しんすい)タイプ
撥水に対して親水タイプというコーティング剤があります。
撥水タイプに比べるとあまり馴染みがありませんが、特徴は撥水と異なります。
この親水ですが、水と馴染みやすい成分で出来ているコーティング剤です。
撥水コーティングの場合はボディに接触した水分を弾くものでしたが、この親水は自動車のボディに表面張力が働かない成分が含まれています。
この成分の効果として水滴になるのではなく水の膜ができて流れます。
この親水性コーティング剤はウォータースポット・イオンデポジットのようなシミが出来にくい性質を持っています。
逆に、撥水タイプのボディコーティングの場合雨上がりに放置するとシミが出来てしまいます。
この原因は水分中に含まれる汚れなどです。
それと比べると水分が流れ落ちますので親水タイプはシミが出来にくい性質を持っています。
車のコーティングの必要性
自動車のボディーコーティングですが、自動車にとって必要なのでしょうか?
新車・中古車問わず最近では納車時にコーティングを施工する方が増えています。
ボディーコーティングは「化粧」みたいなものですので、ボディコーティングをする事によって傷からボディを防ぐ役割も担っています。
また、ボディコーティングをしていなければウォータースポットなどのシミが出来やすくなりますので、汚れを目立たなくするという意味でもコーティングは大切です。
車体に汚れがつきにくくなる
当然ですが、自動車は排気ガスや大気の汚れ・酸性雨・黄砂など様々な要因でボディに汚れが付きます。洗車をせずにそのままにしておくと見た目だけではなく塗装面に付着した砂などでキズを付けてしまいます。
走行中にタイヤで撥ねた飛び石なども汚れと同様でコーティングがなければすぐにボディを傷を付けてしまいます。
ウォータースポットなどのシミもコーティングをしていなければすぐに付いてしまいますのでコーティングなしには自動車を綺麗に維持するのは大変です。
かといって、汚れる度に洗車するのはかなり労力が掛かる話になってしまいます。
この労力を削るという意味でも、輝きを増す為にもコーティングをしておけばボディの汚れはある程度抑える事が出来ます。
ボディの輝きを長期間キープできる
ボディコーティングを何もしていないボディであれば、いくら新車であってもそれを維持するのは至難の技です。
新車から1年後経った時にボディの状態を見ればコーティングしていたかどうか分かる程です。
ボディーコーティングをするのにはキズからボディを守る他、様々な理由があります。
特に夏場ですが日差しをボディに直接受けると色あせの原因になります。
ボディコーティングをしていなければ直射日光をモロに受ける訳ですから、ツヤや光沢が無くなってしまうのです。
ボディコーティングを施工すればそれらの点を改善できますのでボディの輝きを長期間キープする事へと繋がります。
何のメンテナンスをしなくても維持できるというものではありませんが、ボディをコーティングする事によって傷や日光から守り、結果的に輝きを維持出来ます。
車両のメンテナンスが楽になる
自動車のボディメンテナンスをする上での基本は洗車です。
自動車に詳しくない方でも洗車ならした事があるという方がほとんどだと思います。
その洗車をする際に、ボディコーティングがされていなければふき取りに手間が掛かったという経験はありませんか?
撥水や親水のコーティングをしているボディであれば、洗車後のふき取りは基本的に楽です。
ボディが水を弾きますので、コーティングされていないボディに比べるとふき取る水の量が少なくなる為です。
また、コーティングがされていない場合はボディに傷が入りやすいのでふき取り作業の際にキズを付けてしまう事があります。
特に黒の塗色は注意が必要です。
このように、ボディコーティングをしていれば車両のメンテナンスが楽になる事がお分かり頂けたと思います。
大切な愛車を守る為にもボディコーティングは必須ですね。
おすすめのガラスコーティング 3選
ガラスコーティングはボディコーティングの中でも特にオススメのコーティングです。
商品によって差はありますが、基本的には3年程の持続効果がありますので小まめに洗車をするタイプの人でなくてもある程度のレベルで自動車を綺麗な状態で維持できるからです。
下地処理をしっかりしなければいけないという点ではこれからご紹介する3つのガラスコーティングはどれもプロの仕事です。
ガラスコーティングはいわゆるDIYで出来るものではありませんが、その効果には満足行くはずです。
CeramicPro9H・エシュロンコーティング・クォーツガラスコーティングの3つに焦点を当ててそれぞれの違いやオススメのポイントをご紹介したいと思います。
CeramicPro9H|圧倒的な傷防止効果で文句なしのNo1ガラスコーティング
CeramicPro9Hはご紹介をさせて頂きます。
CeramicPro9Hはボディ塗装面を保護する為に開発された最新のコーティング技術です。
その概要ですが、3Dセラミックマトリックス分子構造となっています。
その技術によって耐擦傷性・耐薬品性が高められた優れた製品に仕上がっています。また、このガラスコーティングは長い持続期間を維持する事が可能で、日々の洗車も手軽に行う事が出来ますので手間を省く事ができます。
CeramicPro9Hは一度成分が硬化するとどんな液剤を使っても洗い流す事ができませんので施工の際には注意が必要です。
CeramicPro9Hはマルチレイヤー施工(多層化施工)とする事により9Hの最高硬度に達する事に成功しました。
マルチレーヤー施工(多層化施工)することによって9Hの最高硬度を発揮します。 この強力なセラミック被膜は高い保護性能を発揮します。
その結果、頑丈なセラミック被膜の優れた保護性能によってボディを保護します。
エシュロンコーティング|コスパよくガラスコーティング したい方向け
エシュロンコーティングはコストパフォーマンスに優れたガラスコーティング剤です。
一般的なガラスコーティング剤に比べるとコストパフォーマンスに重点を置いて製品開発が行われていますので、コスト面を気にされる方にオススメの商品です。
塗装被膜の初期安定性が大幅に改善された事によって、一液のみの工程で作業が可能となりました。
それによって、プロのコーティング業者に依頼した際に掛かる作業工賃も低コストで抑える事に成功しました。
従来の商品や他社製品のガラスコーティングの場合には通常2液によって施工します。
エシュロンコーティングの場合はこれが1液となりますのでトータル的でコストパフォーマンスの向上に繋がりました。
クォーツガラスコーティング|多くのガラスコーティング 専門店に導入されている
クォーツガラスコーティングは施工店に対して加盟店制を敷いており、全国各地に加盟店があります。
加盟店になるという事は当然、このクォーツガラスコーティングがいい商品だからこそコーティング業者に選ばれているという事を言うまでもありません。
クォーツガラスコーティングはパーヒドロポリシラザン(完全無機質)を利用する事によって作られた自動車ガラスコーティング剤です。
「防汚性能」「持続性能」の2つを軸にコーティングの過程で使用する施工薬品・施工工程にこだわる事によって質のよいガラスコーティングに仕上がっています。
ガラスコーティングの施工には3~4日程に日数を掛けて下地処理から念入りに行っています。
洗車・ザラツキ除去をする事で下準備をし、次に下地を磨いてコーティングの準備を完成させます。
そこから1~2日かけてコーティングを行います。
多くのコーティング業者が選ぶのには理由があるのです。
車のコーティングの種類に関するよくある質問
Q.最近、中古車を購入しました。
早速、ボディコーティングをしてみようと思って色々と調べてみました。
しかし、いざ調べるとコーティングの知識がある分けではないのでどれを選べばいいのか分かりません。
「ワックスなら塗り込むだけで完成」
「下地処理が大事」
「ガラスコーティング」
「ガラス系コーティング」
などコーティングに関する用語が沢山あり、どうすれば一番いいのか分かりません。
A.ガラスコーティングがオススメです。
ワックスは洗車後塗り込み、ふき取りを行うだけですので労力に目を瞑ればご自身でも出来る最も簡単なコーティングです。
しかし、持続力はあまりなく数か月で効果が無くなってしまいますので注意が必要です。
それと比べるとガラスコーティングはコストは掛かるものの、一度施工すれば定期的な簡単なメンテナンスだけで3年程持続しますのでボディの輝きを維持する事ができます。
ガラスコーティングをオススメします。
Q.コーティングとワックスは効果が違うの?
ワックスもコーティング剤も平たく言えば同じコーティング剤に含まれます。
どちらも自動車のボディを保護する為にある自動車用品のひとつです。
しかし、施工工程の違いなどからワックスとコーティングは別物という考え方もあります。
ワックスとコーティング剤の効果を比べてみたいと思います。
まずワックスですが、一般的な固形ワックスの場合その多くは研磨剤を含まずにボディの塗装面を保護する事を目的としています。
ワックスを塗り込む事によって塗装面の上に膜を作りますのでそれがボディを守る事となります。ワックスを塗り込む事によって光沢を出す効果もあります。
持続期間は短く3ヵ月程度です。
続いてコーティング剤です。
特にガラスコーティングの場合ですが、持続期間が3年程度とワックスの比ではありません。
ツヤや光沢は元々ワックス程ではありませんでしたたが、近年に技術で迫りつつあります。
Q.トヨタの自動車コーティングはいくらくらいでできる?
主に新車購入時のオプションとして、各自動車ディーラーではオプションでカーティング剤を施工・販売しています。
メンテナンスキットを補修部品としても販売していますね。
そこでトヨタ自動車のコーティング剤がいくらぐらいなのかをご紹介します。
トヨタ車を購入予定の方は必見です。
トヨタ自動車では3つのコーティングメニューを用意しています。
ヴェルファイアの場合ですが、
- ガードコスメSPの場合で約8万円
- CPCプレミアムコーティングダブルGの場合で約15万円
- CPCプレミアムコーティングエクスGの場合で約27万円
と、なります。
車種ごとのグレードと同じようにコーティングにもグレード分けがされているのが分かります。
コーティングの施工後を見比べるとやはり値段なりでしっかり区別されています。
どれを選ぶかを予算次第ですので、施工前に営業担当に相談してみましょう。
Q.車のコーティングをしたら洗車機で傷がつきにくくなる?
自動車のボディは自動車メーカー出荷時点では何のコーティングもされていません。
最近では塗装技術の進化があって洗車傷などが付きにくくはあっていますが、それでもコーティングがされていない状態というのは無防備で戦場に行くようなものです。
コーティングという鎧をまとって初めて戦場に出れる状態となります。
コーティングをボディに施すと塗装面の上にコーティングの膜が出来ますのでこの膜が洗車キズから塗装面を守ってくれます。ただし、黒系のボディはコーティングをしていたとしても注意が必要です。
黒系のボディは自動車のカラーでも特に傷が目立ちやすい色です。
コーティングをしていたとしても傷防止の為に手洗い洗車をするのが望ましいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はボディコーティングについてご紹介させて頂きました。
ガラスコーティングの違いや効果・各種コーティングの概要やピックアップした3メーカーのガラスコーティング商品についても触れました。
要約するとワックスよりもガラスコーティングの方がオススメです。
しかし、ワックスにもガラスコーティングにもメリット・デメリットがあります。
ガラスコーティングの場合はやり直しが効かない上に高価ですので、まずは試しにというのであれば、まずはワックスで試すのも良いかもしれません。
新車購入時などにその先のメンテナンスも考えてというのであればガラスコーティングがオススメです。
まずはご自身のニーズに合わせて適切なコーティングを選択してみて下さい。
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